熱いサッカー漫画「アオアシ」。小林有吾先生の作品で小学館から出版されていますが、この漫画は最高に面白くて大好きです。野球一筋で生きてきた僕ですが、大好きです(笑)
笑いあり感動ありでいつも楽しみにしているこの作品、ただ面白いだけじゃなく学びの宝庫でもあるので、今回のは福田達也監督の名言を拾って記事にしてみようと思います。
今の時代で生き残るために必要なスキルへ独断と偏見で落とし込んでいってみますので、ぜひ最後までご覧いただけたら嬉しいです。
また、今回はアオアシ・福田監督を主役にしつつスラムダンク・安西監督のエピソードも交えて成功法則を紐解いていこうと思います。
若干のネタバレありなので、その点だけご注意を!それでは、早速まいりましょう。
アオアシはスラムダンク級に面白い
まずアオアシについて、どんな作品なのかに軽く触れていきますが、ひと言でいうと「今、一番熱いサッカー漫画」といっても過言ではないでしょう。
僕はスポーツ漫画が好きで、いろんな作品を読んできた中でもユースを舞台にしたアオアシの面白さは群を抜いています。それこそ長年不動の一位だった「スラムダンク」に匹敵するくらいに。
どうやら同じように感じている方もいるようで、ネットでアオアシと検索すると「スラムダンク」が一緒に表示されたことがありました。この記事を書いている時点でもアオアシと打ち込んだあとに「す」を入れるとスラムダンクが…!
僕が長ったらしく説明をするよりも、あの名作との比較がなされている事実だけで十分伝わりますよね。
もっと前情報が欲しい方は以下のページをご覧ください。
福田達也監督って一体何者?
この記事では福田達也監督の名言を1つピックアップしていきますが、そもそも福田監督って何者なのよ?と。
そこも軽く触れておくと、主人公・青井葦人(アオイアシト)の才能を見出した、ユースチームの監督になります。元々プロのサッカー選手で、海外でも活躍していたため自身の実力も折り紙つき。
怪我のために若くして引退を余儀なくされて、現在は最強のユースチームを創るために奔走しているといったところですね。アオアシのエピソードの中では敵味方問わず、福田監督に憧れている選手が大勢います。
一見だらしない恰好でラフな雰囲気をまとっていますが、ことサッカーになると人が変わったようにズバズバと選手のインサイトに切り込んでいくため、福田監督が登場すると一気にストーリーが動くこともしばしば。
カリスマ的存在のため、主人公のアシトはもちろんのこと福田監督に注目しているアオアシファンも多数存在しています。ゾクゾクさせる空気感を持った人物なので、ぜひ注目してみてください。
参考:人生諦めるのは自由だけど、自分に対して失礼すぎないかい?
アオアシ・福田監督の名言
さて、前置きが雑だという話もありますが(笑)、本題である福田監督の名言を見ていきましょう。
福田監督の発言は1つ1つが核心を突いていて尚且つ重いので、正直挙げだせばキリがありません。いくつも名言がある中からひとつ、お届けしたいと思います。
自分でつかんだ答えなら、一生忘れない
4巻で出てくるこのセリフが渋くて渋くて。
アシトのチームメイトであるDF富樫が小学生だった頃に福田監督からサッカーを教わった際の一幕なのですが、光ったモノを持っていながら粗削りだった富樫に対して福田監督は、15分ほどの短時間だけ直接指導の時間を設けました。
その指導力は異様なほどに高く、小学生でもわかる言葉でドンドン富樫に上達のきっかけを与えます。
・・が、言い方を変えると、きっかけしか与えないのが福田監督の指導でした。アドバイスがすべて、答えの一歩手前で止まる。
時間もなく、その指導にしびれを切らした富樫は「もっとハッキリこうしろって言ってくんねえか?」と明確な答えを求めます。
そのときに福田監督が言ったセリフが、先ほどのアレ。
「自分でつかんだ答えなら、一生忘れない。」
ヒントは与えるが答えは自分で掴むものだ、というこの名言に心を震わせたファンも多いでしょう。初めて読んだときには「おお…!」と自然と声が出たものです。
最初から答えを与えて型にハメるのではなく、自由な思考の中から自分なりの解を見つけることを促す。
出し手としても受け手としても、すごく学ぶべきことが多いひと言だと思います。
福田監督×安西監督 二人の名将から学ぶ成功法
福田監督の名言は今の時代そのもの
アオアシはそのストーリーに引き込まれるのはもちろんのこと、学べることが多いというのも人気の理由だと思っています。
それこそ、ヘタなビジネス書を読むよりも何倍も勉強になるというか…。今回ピックアップした名言はその最たる例ですよね。
答えを与えてもらえない富樫は「考える力」が求められていたわけですが、これはサッカーだけでなく現代社会において必須とも言えます。
たとえば会社に置き換えてみても指示待ちの人間は淘汰されていきますし、言われたことだけをやる社員が重宝されることはなかなかありません。(言われたこともできない人もいるようですが…)
これに関してはひと昔前であればどうにかなったのかもしれませんが、スーパーや飲食店でもセルフレジが積極的に導入されているように、今の時代はわかりやすく「誰でもできる仕事」がなくなってきています。
代わりにその業務を行う「誰か」が人であればまだ良いものの、テクノロジーの進化によってなかなかそれすらも難しくなっている以上、僕たちには「自ら創造する力」が問われているのが今の時代です。
福田監督の言う「自分で見つけた答え」を導き出せる力はまさに最強で、考えることを「面倒くさい」と放棄してしまっては自身のスキルは磨かれていきません。
一朝一夕で身に付くものではないですが、富樫がもらったアドバイスを繰り返し思い出しながら練習して突破口を見出したように、今より強い自分になるために「考える力」は絶対に欠かせないんですよね。むしろ、それがある人間だけが成功していくとさえ感じます。
安西監督も使っていた手法
少しスラムダンクのエピソードも思い出してみると、死角がないように見えていた天才流川に対して安西監督は、全国大会の前に「君はまだ仙道君に及ばない」との言葉を投げかけました。
この後、インターハイで絶対的王者・山王工業と戦うことになり、その一戦のなかで流川は一皮むけることになるわけですが、このときもやはり安西監督は直接的な答えを授けず本人に考えさせることを選択しています。
あのとき安西監督がそのまま答えを言っていたら…?あくまで想像になりますが、流川は山王工業のエース・沢北の前にひれ伏していたかもしれないし、新しい武器を手にすることも無かったかもしれない。
成功する人は自分で考え、自らの手で壁を壊していくものだと、二人の名監督から大きな学びをもらった気がします。