効率的にせどりで稼ぐために大量仕入れを視野に入れる人も多いと思うので、その方法や注意点などを記事にしてみようと思います。
実際に稼ぐためには利益の取れる商品をリサーチして商品を仕入れることが必要になりますし、店舗仕入れでもネットでの仕入れでも基本的には1つ1つリサーチをして商品を探すことは変わりません。
ひとつ見つけて仕入れて売る。そしてまた次をリサーチする、といったようにこの作業の繰り返しになるわけですが、見つけた商品を一度だけ仕入れて終わりではリサーチの結果を最大限活かしきれていません。
ということで早速、売上を倍増させるための大量仕入れの方法について、順番に見ていきましょう。
せどりで売上を倍増させるための考え方
まずやるべきは取扱商品を増やすこと
大量仕入は少ない手間で大きく売上を上げるために有効な手法ですが、転売で稼ぐ大前提としてまずは出品数を増やさなければなりません。
たとえば売上と利益が順調に上がっている状態でも扱っている商品が1品目だけでは危険で、その商品が売れなくなってしまったときにビジネスとして成り立ちませんよね。
そのため扱っている商品が20点、30点と増やしていくことが重要で、商品ラインナップを多くしていけば、1つの商品が売れなくなったとしてもダメージは最小限で済みます。
さらに、単価が高い商品1つで大きい利益を狙うことも、転売を始めたての初心者にはリスクが高いです。
高単価で大きく利益が見込める商品と心中するのではなく、1個あたりの利益は少なくとも、ある程度の販売数が見込める商品を積極的に扱うことも念頭に置いておいてください。
その販売経験は必ず今後の自分を支えてくれることになりますので、意識していきましょう。
出品数だけだと売上が頭打ちになる
転売で稼いでいく上では出品数を積み上げていく段階が必ず必要だという前提をお伝えしたのですが、その一方で、ある程度のステージに来ると出品数を増やすだけの手法では売上が頭打ちになります。
取扱商品を増やすということは新しく売れる商品をリサーチすることになるため、当然ながら時間を要することになります。
初心者のうちは品目を増やすことに躍起になっていましたが、売上が大きなセラーがすべての商品を1点ずつ売っている、なんてことはありえないですよね…。
スーパーなどでもある程度の数が揃っていることからもわかるように、ここで必要になってくるのが大量仕入れです。
せどりで大量仕入れが必須になる理由
リサーチ時間の軽減
転売の利益は「売れた商品数×1個あたりの利益」です。
そのためリサーチで見つけた商品をたくさん仕入れることができれば、その仕入数の分だけ利益を上げることができる、ということになります。
<例>
1つ1000円の利益が出る商品を見つけた場合
1点販売:利益1000円
2点販売:利益2000円
3点販売:利益3000円
上記のように、数量を多く仕入れた分だけ利益を上げることができることは一目瞭然ですよね?
1品目あたりの利益をしっかり確保できれば自ずと売上は大きくなるため、同じ10万円を稼ぐとしても他商品のリサーチに割く時間は軽減することができます。
出品作業の簡略化
大量仕入を取り入れる2つ目の理由は出品作業を簡略化できるという点です。
Amazonであれば一度商品登録をした商品は次からは在庫を追加するのみで出品ができますし、ヤフオク・メルカリでも基本的には一緒です。
テンプレートを作成して保存しておくことでそれをコピペして出品することができますし、画像を改めて撮り直す必要もありません。
毎回新しい商品を登録する場合は、細かいですが出品作業にもかなり時間がかかりますからね…。
そんな作業時間を短縮できるという点でも、大量仕入にはかなりのメリットがあります。
せどりで大量仕入れを行う方法
せどりで売上を上げるために大量仕入れが有効だということがわかったところで、続いては具体的な方法について見ていきましょう。
回収する
店舗仕入の場合
店舗仕入の場合、まずは今いる店舗に在庫が複数あるのかを店員に確認しましょう。案外スペースの関係で店頭に出ていないケースもありますし、倉庫を確認してもらうことも重要です。
そして系列店に在庫があるのかも確認し、取り寄せ可能かも聞いてみると良いですね。もし近隣の店舗であれば取り置きしてもらった上で自ら出向くという対応もできます。
このときにポイントになるのが、店員とのやり取りです。
店舗での仕入を今後も行っていく上で、良好な関係を気付いておいた方が何かと便利なのは間違いありません。
結局のところ人と人ですので、こちらの都合が通らずとも横柄な態度をとったりすることは絶対に避けましょう。
ネット(電脳)仕入の場合
ネットで仕入れる場合にも、ネットショップ、あるいは出品者の方が他にも在庫を持っていないかをまずは確認しましょう。そこから他の出品者をリサーチしたり、違うプラットフォームのリサーチを行っていくような流れです。
また、フリマアプリなど相手とのやりとりが可能で、尚且つ他にも在庫を所有している場合は「大量に購入したいのですがお安くなりませんか?」などと交渉してみるのもおすすめです。
電脳仕入でも店舗仕入れのときと同様、今後の仕入れに繋がる可能性もあるので、そういったところも意識して交渉に臨みましょう。
時間軸を味方にする
大量仕入れと聞くとつい現時点で一気に購入することを考えがちですが、時間軸を身に付ける考え方も重要です。
どういうことかというと、商品を繰り返し販売できる体制づくりをしていくということ。
リピート仕入が可能になれば、長い期間で見たときに実質的に一度に大量購入したのと変わらないメリットが得られます。
それを可能にするためにも自分で販売した商品のデータをエクセルにまとめておくなど、リスト化が重要なのでぜひやってみてください。
独自の商品リストが出来上がれば、そのデータを定期的にリサーチすることで仕入れができますし、一回目にリサーチしたときは利益が取れなかった商品でも相場が変わって利益が取れるケースがあります。
どういった基準を設けるかの仕入基準はそれぞれ違ってくる部分ではありますが、そういったデータを残しておくことは自分の資産になるため非常におすすめです。
せどりの大量仕入れにおける3つの注意点
せどりで売上を倍増させるためにメリットが多い「大量仕入」ですが、なんでも一気に数量を増やせば良いというものではありません。
仕入れの際の注意点についても、それぞれ確認していきましょう。
回転を慎重に見極める
大量仕入を行う際はその名のとおり多くの商品を仕入れるわけなので、それをしっかり売り切ることができるのかを見極める必要があります。
仮に今利益が出ている商品でも、それが一時的なものだった場合には1ヶ月後には利益がでないこともあるため、モノレートやオークファンなどを活用して商品の回転を確認しましょう。
・長い期間継続して売れている商品なのか
・一時的に売れ行きが伸びている商品なのか
これらを見極めた上で「いつまでに売り切る想定で仕入れるのか?」を考えることが非常に重要ですので、しっかりと根拠を持って踏み切るようにしていきましょう。
仕入の難易度を考える
大量仕入をする際には、その商品を購入することがどの程度の難易度なのか?という点も確認しておく必要があります。
仮に誰でも買える商品だった場合は出品者が増えて価格競争が起こり、赤字で売り切ることになる可能性が高くなります。
よくありがちなのが、転売塾で利益の出る商品として共有された商品がそのままネットショップで買える商品で、出品者が増えて価格競争に巻き込まれてしまうパターンです。
もちろんタイミング的な問題もありますが、誰でも容易に購入可能な商品は大量仕入れには向いていません。
具体的な例をいくつか挙げると、
・家電の廃盤品
・個数制限のある商品
・地域限定商品などの限定品
・独自の仕入ルートがある(メーカーや卸など)
などはこれまでの経験上、大量仕入には向いているのではないかと考えます。
最低販売価格を想定する
大量仕入を行う際にはどれだけ利益がでるかという視点以上に「最低でもこのくらいの価格なら売り切れる」という金額も想定しましょう。
100%ということはないにせよ「この価格ならほぼ確実に売れる」という裏付けがあれば残数と価格を考慮した販売戦略が立てられますし、大損するリスクを最小限に止めることは大いに可能です。
逆にその見込みが立てられない商品を大量仕入するのは少々危険ですね…。
多少価格を下げてでも売り切ることさえできれば、入金があるので次の仕入に回すことができますが、値段を下げても売り切れない商品はそれができません。
そういった状況を避けるためにも期間と併せて最低販売価格も想定し、自信をもって踏み切るようにしていきましょう。
以上3点が大量仕入れで特に注意する点なので、参考にして失敗を減らすことに繋げていただけたら!
せどりの大量仕入れは徐々に取り入れていこう
ここまで有効な仕入について書いてきましたが、いざ「大量仕入」と聞くとハードルが高く感じられるものの、物販で大きく稼いでいる人であれば必ず取り組んでいる仕入方法です。
資金力次第で大きくレバレッジを掛けられるポイントでもありますし、効率よく稼いでいくためには必須なのでぜひ取り組んでみてください。
ちなみに、いきなり数十点・数百点といった数量を購入しなくてもまったく問題ありません。
まずは2点、3点と複数を仕入れてみて見えてくるものもあると思いますし、その延長線上で大量仕入に踏み切っていけたら良いだけのこと。
資金面や在庫状況とも照らし合わせながら着実に経験を積んでいくのが賢明なので、ぜひ少しずつそんな視点も取り入れていってみてください。