
Aくん
『…っていうのがあるんだけど』
Bくん
「え!なにそれマジで?それ超良くない?」
Aくん
『うん、バイト辞めるわ、俺』
Bくん
「だよな。。今度俺も誘ってよ。
…ていうか、普通にやりたいわ。それ、どこ行けばいいの?」
昨日カフェで仕事をしていたら向こうのテーブルからそのような会話が聞こえてきて、自分の若かりしあの頃(笑)を思い出した次第です。
アパレル販売員として店頭に立っていたとき、ネットワークビジネスに2回ほど誘われました。
しかも両方とも、新規で来店したお客さんから。
でも僕のときは二人とも先行投資だと思ったのか、わざわざ商品を購入してくれた上に感じが良かったんですよね。
お客さんから食事へ誘ってもらえたのも素直に嬉しかった。
そんな入口からきっちりクロージングされ、心を躍らせながら「やります!」と言って色々購入するも、どこか後ろめたい気持ちがあって二度とも誰にも話すことなく終了。
23歳にしてローンで鍋を買うという謎の体験をしました 笑
ネットワークビジネスの善し悪しを語るつもりはないのでやめますが、今になって振り返ると、僕の心に刺さった言葉は2回とも同じ。
「今の生活で、自分の夢は叶えられますか?」
将来の夢を聞かれて「自分でお店を持つこと」と答えながら、まったくその見通しがついていなかった。
夢を目標と語るまでの道すら描けずどこかで「無理だ」と想いながら伏せていたのが、
「今の生活で、自分の夢は叶えられますか?」
と、リアルに言語化されて自分に向けられたんです。
悔しいけど、これは反応せざるを得なかった。。。
結論から言うと僕は、MLMでは結果を出せませんでした。
というより、スタートすることも出来ませんでした。
でもあの出来事は色んなことを僕に教えてくれた。
「そんな世界があるのか」という希望と、
「だからイヤだったんだ」という絶望。
前者はおぼろげだったけど、後者はリアルで。
というのも、2回のうちの一人は僕より年齢的に若かったんです。
僕が立っていたのは若者が来るお店ではなかったので、見た目20歳そこそこの男子が来店しただけで不思議だった。
それが、まあまあな高級ブランドで値段も見ずにジャケットを決めていく。。
自分も店頭に立っている以上は普通に販売していましたが、安いジャケットでも一着65,000円でしたからね…
ボッテガの財布なんてもはや見慣れていたはずなのに彼のそれから出された金色のカードは妙に格好良く感じて、それと同時に激しく嫉妬したことを覚えています。
若い奴には負けねえ!
でも圧倒的に出遅れてる!w
こういうループは、いとも簡単に精神をおかしくしてくれます。
話は変わって
僕の企画に参加してくれる人たちにも自分より年下のメンバーが以前より増えました。
月報などで「頑張ってるな~!」と思わされたり、忙しくても普通に20万円以上を稼いでいる報告にホッとしたり。
稼げる人が出てくれるのは本当に嬉しい。
だけど逆にあの頃を思い出すとこんな感情も出てくるんですよね。
「俺はこういうのが嫌だったんだ」
年下に負けたくない想いだけはあった僕は当時、自分より若い世代の成功なんて受け付けられなかった。
(今は大丈夫なのでどんどん稼いでくださいw)
でも、後輩は自分が知らないことを知っている。
もしくは、部下は自分が出来ないことが出来る。
こういうことが表面化した瞬間に先輩後輩なんてものは簡単に立場が逆転しますし、今まで積み上げてきた威厳なんて一瞬で消し飛ぶじゃないですか?
以前、インバウンド(海外客)が多いお店に立っていたとき、当時の上司はまったくと言っていいほど英語が話せませんでした。
大量に購入していただいたにも関わらずレジで免税についての説明が伝わらず若干険悪なムードに…
そこに颯爽と学生バイトのHくんが登場。
あっさり問題を解決したという光景を目の当たりにしたことがあります。
その瞬間から弱みを握られたかの如く、上司はHくんを可愛がり始めました。
「うお!情けねえ!!」
と思ったけど、英語が得意じゃないのは自分も一緒。
こそこそと英会話レッスンに申し込んだことを覚えています。
でもこういう事例って、今後ドンドン増えると思うんです。
英語なんて世代によってスキルに差が生じるし、バイトのHくんは嫌な奴じゃなかったから良かったけど
「そんなことも出来ないで上司ヅラしてるんですか?w」
なんて思われるケースも出てくる。
副業も同じです。
これだけネットビジネスが当たり前になっている今の時代、自分で稼げる力を持つ若者は確実に増えてきます。
それを見て「最近の若者は…」とあのダサいフレーズを吐くのが自分かもしれないなんて考えたくもない。
先日までの東京出張では幅広い年齢層の方々と会い、その中でいろんなことを感じたわけですが、やっぱり強く思わずにいられないのは「今出来ることをやって武器を身に付けておかないといけないぞ」と。
入社したときは当たり前のように最年少だったのが、月日と共に年下の世代は自ずと増えてくる。
それこそ強い個性や高いレベルのスキルを持ったも若者も出てくるでしょう。
そういう人と出会ったときにただ自分のこれまでを卑下したり、時代の流れを嘆くような大人にはなりたくないですよね。
2018年、残り3ヶ月。
下半期、あと半分。
今出来ることを、しっかりやりきっていきましょう!
自分に強い武器をくれるのは、日々の取り組み以外にないと思います。
ではでは!