安定している仕事は給料はそこそこだがつまらない。かといってやりがいを求めると給料が低くて困る…。
そんなジレンマの中で「どっちを優先したらいいんだ?」との想いと日々仕事に向き合っている人も多いのではないでしょうか?
この記事では、仕事においての「安定」と「やりがい」はどちらかしか選べないトレードオフではなく、求めることで両方得られるものだという話と、それを実現するための具体的な方法についてお伝えしていきます。
事実としてどちらも手に入れることは可能ですし、それを実現した働き方をしている人も僕の周りにはたくさんいますので、この記事であなたの仕事に関する価値観が変化したら幸いです。
仕事は安定とやりがいどっちが大事?
難しすぎるテーマで悩まなくていい
仕事においての安定とやりがいはいつも天秤に掛けられる対象になりますし、結論から言うとどちらも大事というのが正直なところでしょう。
同様のテーマで、恋人に「仕事と私どっちが大事?」と聞かれているのをドラマで見かけることがよくありますが、この選択においてもどちらも大事というのが答えでしょう。
世の中にはいずれも大事で選ぶことができないという二択も普通に存在しますし、その時々によってももちろん変化するものですよね。
悩みすぎるよりも、そういった選択に直面したときにできるだけ両方を選べるような状況をつくっていくことがすべてなのだと感じます。
二兎を追う者は一兎をも得ずの間違い
欲張りだと思われるような状況に対峙したとき、「二兎を追う者は一兎をも得ず」とはよく言われますよね。
ことわざの意味としては「2つのものを同時に追い求めると、1つも手に入れることができない」ですが、僕はこのことわざは別の意味でとらえています。
というのも、二兎を追うからこそ双方が手に入るのであり、初めから一つしか求めなければ最高でも1つの成果しか出ないということ。
日本では一つのことをずっとやり続けることが美徳とされていますし自分自身もそういった感覚は大事にしていきたいですが、視野を広げていくと2つのことで成功している人も沢山います。
たとえば、ビートたけしさんは芸人と映画監督として成功されていますし、本田圭佑選手はプロサッカー選手と実業家としても成功されています。最近で言うと大谷翔平選手の二刀流なんかは、その最たる例でしょう。
二兎を追うことはもちろん簡単ではないですが不可能ではないですし、双方を実現したいと思う素直な気持ちは大切にして良いものだと感じます。
仕事の安定とは?
仕事の安定は大企業に勤務することではない
安定を考えたとき一般的に言われているのは、大企業に勤務することが一番の安定だということ。
特に僕らの親世代や年上の方にはまだまだそう思っている人が大勢いるかと思いますが、かつての高度経済成長やバブル期の成長を支えた日本の大企業が大規模なリストラを行ったり、海外資本によって買収というニュースも頻繁に目にするようになりましたよね。
副業解禁が大きなニュースになるなど終身雇用は崩壊と言われている今、もう会社は個人を一生守ることができないという明確な意思表示がされているのではないかと思いますし、個人で稼ぐ力が本当に必要な時代に突入していると感じています。
最終的には個人のスキル
本当の意味で安定を得るためには会社や他者に依存することなく、個人の力で稼ぐことができるスキルが絶対条件です。
他者に依存している状態で仕事を続けていてもその先に安定はないですし、結局のところバックボーンを取り除くと「個」の能力に帰結します。
自分のスキルを磨いて個人で収入を得ていくほかに安定を手にする道はないように思いますし、自身を自分の手で支えられるようになることこそが安定への近道であると考えます。
仕事のやりがいとは?
わかりやすい評価
続いて仕事のやりがいについてですが、下記のようにわかりやすく自分が評価されていると感じられることで、それがやりがいに繋がるケースは多いでしょう。
・給料が上がる
・表彰される
・上司にほめられる
特に給与に関しては多くの人が不満を感じるポイントでもありますから、自分の頑張りが給料に反映されると仕事への取り組みも変わってきますよね?
また、単純に評価されることが嬉しくてやる気がアップするといった事例も多く、評価とやりがいは密接な関係があるといえるでしょう。
喜びを感じられるか否か
接客業であれば、面と向かってお客様からお礼を言われたりすることで、それが喜びにつながっているという方も多いと思います。
職種に関係なくこういった要素は大切で、僕もアパレル販売員として勤務していたときには接客時に自分の提案を受け入れてもらい、来店された方が満足して帰っていくことをとても嬉しく感じていました。
事務仕事だとなかなか直接感謝されるという機会は少ないかもしれませんが、上司にほめられたり同僚に感謝されたり、自分が人の役に立っているという感覚がやりがいに繋がっていくのではないかと思います。
余談ですが、人を雇う立場にある方や部下を持つ上司の方は、感謝を言葉にしたり褒めたりするということを積極的にやっていきたいですね!圧倒的にパフォーマンスが変わってくると思います。
自身の成長
仕事を通じてどんな自分に成長していけるかということも、やりがいを語る上で外せない重要なポイントではないでしょうか。
人によってはどんなに給料が高くても、頭を使わない単純な作業の繰り返しは絶対に嫌だということもありますし、現時点で高収入であっても成長できない仕事では伸びしろが少ないということも言われていますよね。
過去の自分と比べてこういうところが成長したというのを感じられる仕事というのも大事ですし、辛いことがあっても「成長するため」と思うことができるというのも、やりがいと感じる上で必要な要素だといえるでしょう。
【3STEP】安定とやりがいをどっちも手に入れる方法
自分が主役のビジネスを持つこと
まず初めに、会社の駒として働くのではなく自分主体で活動のできるビジネスを持ちましょう。もちろんいきなり社員を雇うなど大きなことをする必要はなくて、スモールビジネスで結構です。
安定が欲しいと願いながら会社組織に依存しているのは根本的なスタートが違うと思いますし、別に脱サラしなくても自分のビジネスを持つことで確実に大きな一歩となります。
「安定が欲しい。やりがいも欲しい。さあ、どこの会社にしよう?」という既存の路線では一生手に入らないものを掴めますので、双方を欲した際にはこのファーストステップがマストです。
そのビジネスで結果を出すこと
繰り返しになりますが、ビジネスはいきなり脱サラ・独立という形ではなく副業からのスタートでまったく問題ありません。
ただここで重要なのは、初めはとにかく結果を出すために全力を注ぐこと。
自分で始めたビジネスで結果を出すことができれば、それができた時点で安定にグッと近付くのはもちろん、そのプロセスにおいて間違いなくやりがいは感じられるものです。
期間を決めて結果を出すことにコミットして真剣に取り組んでいきましょう。そうやって小さな成功体験を積み重ねていくことで、圧倒的に自己実現がしやすくなります。
他者貢献の要素があるビジネスをやること
実際のところ、ビジネスをして自分で稼ぐだけなら簡単です。あえてこういう言い方をする理由としては、自分をコントロールしてやるべきことを日々実践していくことで結果は自ずと付いてくるからです。
自分でビジネスをして稼ぐことで、安定とやりがいは手に入ります。
しかしそこに更に、他者貢献の要素があるビジネスを乗せられるとそれこそ最高の循環になると思っています。
そのため3STEP目にこれを持ってきていますが、人に「ありがとう」を言われるビジネスは強いですし、「やりがい」といった部分を十分に満たしてくれる大切な要素だと考えて間違いありません。
ちなみに、自分でビジネスの結果を出した後に取り組みやすいのが「情報発信ビジネス」です。
ざっくり言うと自分のやってきた手法を教えたり、稼げるようになるまでの経験を伝える、自分が持てる価値を届けて人の人生に貢献していくというビジネスの形になりますが、最近だとSNSなどで影響力を持つ無名の個人も多くなっていますよね。
どんな情報であれ自分が知らないことや興味があることに関してはその情報に価値が生まれるため、自然と他者貢献になるという点でも情報発信ビジネスに取り組むことは非常におすすめです。
まとめ
仕事の安定とやりがいについて書いてきましたが、一見相反するように感じるこの2つの要素を同居させることは十分に可能です。
経済的な安定のためにやりがいを捨て、死んだ魚のような目で毎日を送ることが本当の意味での安定と言えるかは甚だ疑問ですし、反対にやりがいだけが先行しても金銭面が追い付いてこないのであれば、最終的にやりがいすら感じられなくなってしまいます。
なので「どっちも欲しい」という願望は極めて自然な想いで、むしろそのどちらも手に入るようなビジネスをしていくことで人生は豊かになるんだと強く感じますね。
本物の安定は、他者に依存している間は得られないということを頭に入れておくと同時に、ぜひ個人でビジネスを立ち上げ、「やりがい」と「安定」の両方を手に入れましょう。