雇われない強さを身につける

努力は必ず報われるなんて嘘だ、と思った瞬間にやるべきたった1つのこと





人生において「努力は必ず報われるとか嘘だろ」と思っている人は少なくありません。特に、しっかり頑張った人ほどこの挫折感を味わっているんじゃないかと…。

実際に僕も同じような想いを抱いたことがあります。部活や仕事など人並みに頑張ってきた自負もあるのですけど、頑張ってるのに報われないなんておかしいですよね。

絶対に報われるべきだし、実らない人生を歩き続ける必要なんてないと心から思います。

加えて、「努力が報われるなんて嘘だ」と結論付けてしまうのはあまりに簡単で虚しいので…。努力したのに思うような結果が得られず落ち込んでしまった、そんな人に向けてのメッセージを記事にしていきます。

報われなかったことにするの、ちょっと待ってください。

努力は報われるなんて嘘だと思った

これまで生きてきた中で「努力は必ず報われる」というフレーズを一度は聞いたことがあると思います。

特に自分が全力で走っているとき、あるいは走ろうとしているときなんかは「この頑張りはいつか絶対に実る!」と言い聞かせたくなるような場面もありますよね。

ただ、同時に「信じて頑張ったのに望んだ結果が出なかった…」というケースも少なくありません。

出世を目指して何年も努力したのに全然評価されなかったり、すべてを捨てて夢を追ったのに挫折を味わったり。「いつか」が一向に訪れなかったり。

なんだ、必ず報われるとか嘘じゃん。

そんな想いに苛まれた経験がある人はたくさんいるでしょう。

僕自身、何度も心が折られましたが、一番落ち込んだのは高校球児3年目の夏でした。大会前に疲労骨折の怪我を負い、甲子園出場の目標はおろか試合にも出られないままチームは敗退。「いやいや、俺の頑張りはなんだったの?」と。

このために3年間、いや、小学生の頃から野球一筋で頑張ってきたのに、あんまりだと思いました。人生が終わったような絶望感すらありました。

世の中不公平だ。

神様は意地悪だ。

ひょっとしたら、あなたも同じような気持ちを体験したことがあるかもしれません。

努力は必ず報われる、は嘘にもなる

好きな人に振り向いてもらえなかったり、受験に落ちてしまったり。

言い出せばキリがないほど事例はあるわけですが、そもそも「努力は必ず報われる」という言葉は万能薬ではないんですよね。

どんなタイミングでも報われるわけじゃないし、どんな場所であれ結果が出るわけでもありません。

つまり、この言葉が採用されるには一定の条件が必要だということ。

「誰でも会えるアイドル」に「CDを買えば(参加券があれば)」という枕詞が隠されているのと同じですね。

あるいは「継続は力なり」だって間違った方向に走り続けたところで目的は一生果たされないし、そういう意味では嘘にもなり得るわけです。努力は必ず報われる、という言葉は。

だからもし仮に「こんなに頑張ったのになんで報われないんだよ…」と感じるタイミングがあれば、ひょっとしたら条件を満たしていないだけかもしれません。

そして、その「条件」を揃えるのは実は簡単だということもぜひ覚えておいてください。

必ず報われるための2つの条件

努力が必ず報われるために必要な条件はたったの2つだけです。

ドラゴンボールのように何個も探す必要はないし、名探偵コナンを全巻揃えるほど難しい話でもありません。

単刀直入にお伝えすると、「戦う場所を選ぶ」ことと、「時間軸を今に置かない」ということ。それぞれを詳しく見ていきましょう。

戦う場所を選ぶ

まず大前提として、戦う場所を選ぶということ。

というのも、努力したところで報われない場所は確実に存在するからです。

たとえば僕はアパレル販売員時代に会社の評価に納得がいかず「なんでだよ!」と思っていた経験があります。これは僕が勤めていた会社が悪いというレベルの話ではなく、どんな会社・職種であれ同様の事象が頻繁に起こっていますよね。

その中で評価されようと努力していたのですが、起業してから思うこととしては「あれは場所が悪かったな」と。

仮に全員が頑張ったところで評価される人の割合は決まっていたし、「評価される側」に入ったとしても会社の業績によって得られるもの(待遇など)は変わりました。大企業に勤める友人と話していても、出世のポストが埋まっていたりすることは特段珍しいことではありません。

つまり、自分ではどうすることもできないこと=外的要因が多い場所で戦うと、努力が報われる確率が自ずと下がってしまうんですよね。

そんな状況をどうにか避けたくて選んだ起業という道では結果がすべて「自分次第」で、努力がダイレクトに返ってくるのが本当に楽しいしラクです。

時間軸を今に置かない

とはいえ、ライバルと競うことが前提の場所に身を置くことも当然出てくると思います。団体競技の部活動ではライバルに勝ってレギュラーを獲らなきゃいけないし、組織で出世することも同じでしょう。

そんな場所で「他人と比べない」なんてのは気休めにもならないので、バチバチに意識したら良いと思います。ときに嫉妬にまみれたりもしながら進めばいいと思います。

ただ、そこでもし「欲しい結果」が手に入らなかったとしても、努力が報われなかったかと言うとそうでもありません。

だから大事にしたいのが「時間軸」なのですね。「今」に執着し過ぎないということ。

すぐ簡単にそんな考え方をするのは難しいかもしれませんが、そのとき報われなかった努力があとで花開くことはたくさんあります。

たとえばお笑い芸人の「カミナリ」は2016年にM-1グランプリ決勝に初めて進出したものの7位に終わりました。この時点で今だけを切り取れば「努力が報われなかった」わけですが、一方でこれを機にレギュラーが増えて「2017ブレイクタレント」で見事1位に輝いています。時間軸を少し長く持っただけで180度変わった好例だと思います。

また、年収3000万円を超える起業家仲間たちと話していても会社員時代には普通に挫折している人が多いし、「あの経験があるから今頑張れる」ということにも繋がるんですよね。

つまり、努力が報われないと感じる多くは「その瞬間」での話でしかなくて、決して無駄でもなければこれまでの積み重ねが無に帰すわけでもないのです。

時間軸に少し余裕を持たせてあげるだけで「今」が「あのとき」に変わり、挫折が自信になることも珍しくありません。

また挫折したことがない人の話が絶妙に心に届いてこないのは、きっと僕だけではないはずです。

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自分を諦めない余白だけあれば大丈夫

努力が報われる場所やタイミングは各々で違う、ということは間違いないと思います。

事実、アイドルを辞めて女優になったら引っ張りだこになったり、焼肉屋を辞めてラーメン屋になったら繁盛したりといった事例はいくらでも出てきますよね。大企業を辞めて起業する人なんかは言わずもがな。

だから大切なのは、努力が今報われなかったとしても自分を諦めないことなんじゃないかなと。

気休めじゃなく「努力できる」のは才能だと思っていますし、学生時代の受験や部活動など、過去に頑張った経験がある人が社会人になっても成功を収めていくのは自然なことなのだといつも感じます。

実際のところ「頑張っても報われないから頑張らない」というスタンスを取ってしまう人はめっちゃ多いです。かつての僕もそうでしたが、これって仕方がないことだと思うんですよね。この先で実るかもしれないじゃん!なんて言われても、素直に受け取ることができませんでしたし…。

ただ、だからこそ気持ちだけでも前向きな部分を残しておく。「また本気になれることがあったらいいな」くらいでいいから、少しだけ余白をつくっておく。

そうすることでまた機会がきたときに頑張ることが出来るし、報われなかった今を「あのときがあったから」として捉え、過去の自分を褒めてあげることができるのだと思います。

努力した自分は全肯定でいい

最後にこの記事で一番伝えたかったことを書きます。

それは「努力した自分に落ち度などない」ということです。

思うようにいかず報われない想いが強くなったとしても、頑張った自分を反省する必要とかないと僕は思います。むしろ称えてあげるだけでいいです。

それでいいんだ、必死で頑張ったんだから。

今回の失敗を活かして次頑張ればいい、という考え方は素晴らしいし真理ではあります。現に僕も同じようなことを言っています。

ただ、反省なんてする前に自分を褒めてやろうぜ!と。この最重要事項が抜けたら何にもなりませんし、全力で駆け抜けたことを認めずに次を見据えるとかぶっちゃけ超難しいじゃないですか。

フルマラソンを走り終えたあとに即もう1本のレースを持ち掛けるとか正気の沙汰とは思えません。

とにかく頑張った自分を手放しで褒め称えてあげること。冗談抜きに「なにかを真剣に考えて努力できる」って才能ですから。

余談ですが、僕はすべてを懸けた高校野球で挫折して良かったと思ってます。

応援してくれた親に申し訳ないとか俺の今までは何だったんだとか自暴自棄になったけど、10年以上経った今は「確かな自信」として胸に刻まれていますし。

「努力した自分は無条件で全肯定」

ぜひ覚えておいていただけたら幸いです。





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