僕の友人に「俺のAKB総選挙1位は大島優子だ」と未だに言い張るヤツがいるのですが、皆様におかれましては誰がトップの座にいるでしょうか?
・・なんか変な入りですね 笑
でも卒業したメンバーで成功を考えると前田敦子はどうしても違う気がするし、
やっぱりこじはるか??
とも思うのですが、個人的にはダントツで川栄李奈です。
というのは置いておいて、女優になってからの勢いが凄い。
こないだまではドラマで見ていたと思ったら今度は映画。
auのCMといい快進撃が止まらないわけですが、ただ、ここまで成功している姿を見て「だったら初めから女優をやれば良かった」というのはちょっと違うと思うんですよね。
今日はそんな話をしようと思います。
川栄梨奈が女優で成功できた理由
初めて知ったとき彼女はめちゃイケの抜き打ちテストで「バカ女王」に認定されていたのが、今はあらゆる方面で引っ張りだこの人気女優です。
めちゃイケまで知らなかったということはAKBではそこまで主要メンバーではなかったわけで
「人生めちゃめちゃ変わってるな!」
と思うわけですが、その「バカ」を引きずらないために女優転身に際して
「とにかく大人しくしていること」
を徹底的に気を付けたんだとか。
ボロが出ないように黙っているというのは自分の魅せ方をわかっている印象を受けますし、ビジネス偏差値は高いのだと思います。
でもなんでこんなに川栄が大成功しているのか?
「ひたすら低姿勢を心掛けている」
「調子に乗らないように気を付けている」
といった言葉を残していますし、その謙虚な姿勢が背景にあるのは間違いないと思うのですが、僕としては
「自分が苦手なことを知っている」
というのが大きいんじゃないかと。
ちょっと調べてみたら川栄がAKB卒業を決めた理由は「やりたいことを見つけたから」と語っています。
この「やりたいこと」が当然女優だったわけですが、どのタイミングかわからないけど仕事の中で実際に演技をする場面があったのでしょう。
それをきっかけに楽しさを知り、その道を志すようになった。
すごく素敵なエピソードだし、結果として今の活躍を見るとご意見番の張本さんも「あっぱれ!」しか出ないだろうと思います。
だけどもその裏で川栄本人はこんなことも語っていました。
「AKBにいた時はダンスと歌にすごく苦手意識があった」
おいおい、アイドルとして致命的じゃないか…
って話だけど、この経験こそが女優で成功した理由だと僕は思います。
全部やりたいことだなんてありえない
勉強ががめちゃめちゃ得意な同級生が
「本当は英語は苦手で…」
とか言いながら90点を取っているのを見ると普通に「うるせえよ」と思いますが、川栄の発言ってリアルな感じがするんですよね。
もちろん「苦手」にもレベルはあるとは思うけど、謙遜しての言葉ではないように聞こえます。
だからこそ、いい。
今ってそれこそ地下アイドルとかも含めたら、とんでもない数の「アイドル」が生まれているじゃないですか。
この前東京へ出張に行った際、渋谷のお店でナポリタンを食べていたら横の椅子に座っていた女性が
「わたし実は地下アイドルなの~!」
と言ったところ、その友人と思わしき女性が間髪入れずに
「お前でなれたら国民全員アイドルじゃね?」
と返したのは今思い出してもウケるし、危なく白いTシャツがオレンジのドット柄になるところでした。
でも、それくらいアイドルって敷居が低くなっているし、すぐに辞める子も多いと聞きます。
きっとAKBだって例外じゃない。
名前も知らないメンバーがたくさんいるはずです。
でも川栄はすぐには辞めなかったわけじゃないですか?
Wikipediaによると2010年に合格して2015年にやめているから5年前後在籍していたわけで、言い方は悪いけどそのあいだずーっと「歌とダンスが苦手な自分」とひたすら向き合ってきたわけです。
そりゃあ今、こんだけ輝くわと。
むしろ大いに活躍してほしいと思ってしまいました。
「嫌で嫌で仕方がないことを耐えた」というような、そこまでのレベルではなかったと思いますが、すぐに「向き不向き」のせいにして逃げた人間とは違う。
最初から「やりたいこと」だけをやっている人よりも確実に強い「芯」を持っていると思うんですね。
やりたいことだけをやればいい
という最近ありがちな風潮とは違うと思う。
正直、インターネットがこれだけ普及して、やりたいことを仕事に出来るのが今の時代です。
事実、やりたいことだけをやっている人も何人か知っています 笑
ただそれってあくまで今の結果であって、それまでのプロセスも含め「全部自分がやりたいことだった!」なんてことはありえないです、確実に。
しんどかった気持ちって結局忘れるから、今の満足度が高すぎてそう言っている人はいるでしょうが。
実際には耐えるときもあるし、我慢して受け入れることもある。
ダンスも歌も苦手だったアイドルがそこと向き合ってきたからこそ、今の仕事の楽しさや有難みがハンパじゃないんだと思います。
めんどくせえなーと思いながらも飲み会に出席するから、振る舞いを学べたり主宰になったときの強みになる。
梱包とかマジでやりたくないんですけど。
と思いながらも実践してみるからこそ、誰かに任せるときに効果的な仕組みづくりができる。
嫌だとか苦手だとか
ただ避けるんじゃなく一旦受け止めるからこそできることって絶対にあると思います。
しかも、そういうものと向き合った人の方が絶対に与えられる影響って大きいと思うんですよね。
「嫌なことをやった結果、大きく成功した。」
そんな成功法則も大いにアリだと思います。