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憧れの自分≠成功する自分





こんばんは、井上直哉です。

週末に百貨店で買い物をしてきたんですけど、テナントがごっそり変わっていました。

自分が勤めていたときは毎日見ているからさほど気にならないのに、少し間が空くとすごくリアルだな、と。

当たり前にスタッフも変わるし、景色がまるで違う紳士フロアを歩いて、「あの頃は大変だったな~」みたいなちょっとしたエモさだけが残りました(笑)

 

ただ、当時は認めたくなかったけど、このとき普通に思ったんです。

「あのとき完全に挫折したよね」

と。

 

ファッション業界で働いた日々が今の僕の基盤を作ってくれたのですが、足を踏み入れた当初はもっと夢を抱いていました。

ショップ店員としてイロハを学んで、将来的には自分の店を持ちたい。

バイヤーとしてのセンスを磨いて地元で人気のSHOPにしたい。

 

自分なりに、曲がりなりにもそんな志があって働いていたから、割と待遇は気にならなかったです。

ここから成功したらカッコイイよな~

みたいなことを思っていたし、根拠のない自信だけはあったんですよね。

 

お金がなくて安い酒を飲んで、下積みっぽい時期を過ごしてることも何となく悪くないと感じていました。

 

だから月収15万円という状況も結構ポジティブに受け取っていて、

「店長の経験はお金じゃ買えない」
「夢を叶えるには苦労も必要だ」

なんて思っていたことを記憶しています。

 

ただ、時が経つと共に、そんな気持ちは徐々に失われていきました。

当然お金は貯まる気配すらなく、お金と引き換えに手にしたはずの経験もイマイチ自信を持てるまでには至らない。

いつか花を咲かせてやると思いつつ、その「いつか」がこれっぽっちも見えない。

 

何歳までも夢を追える人は意志があってカッコイイと思いますが…

そんな勇気も覚悟も気力も、当時の僕は持ち合わせてなかったんですよね。

 

あのころ憧れた自分の理想は掴めず、根拠のない自信なんてソッコーで消滅。

「このまま働いても欲しい未来はない」とわかっているから頑張れなくて、職場でのパフォーマンスも低下。

 

わかりやすく「挫折」したのだと思います。

 

ただ薄給だっただけじゃねえか!と今までの全部を否定したくなったし、

「どうせ人生なんてこんなもんだよな」

みたいに何かのせいにして折り合いをつけたくもなりました。

 

自分で選んだ道のくせに、ちょっと上手くいかないからって被害者面して他人や何かのせいにする、この思考回路が最高に愚かですよね……

 

ただ、

今になって感じることが1つあります。

 

単刀直入に

「今すぐ憧れの自分にならなくてもいい」

ということ。

 

僕はアパレルで挫折したとき、すべてが詰んだような気分になりました。

プロ野球選手の夢がなくなったときも同様だったように思います。

 

でも実際にその後どうだったかというと、個人のビジネスと出会い、起業して、人生で一番楽しいと思える「今」があります。

もちろんまだ欲しいものだらけだし、無いものねだりはこの先も続きますが…

思うに道は1つだけじゃなくて、自ら腐って歩みを止めないかぎりチャンスは意外と近くにあるんじゃないでしょうか。

 

「挫折してからが本番」くらいの感覚でいることが成功への近道のようにも思います。

 

先日アメトークで「ツッコミ芸人」という企画があって、

・博多大吉
・ナイツ土屋
・バイきんぐ小峠
・霜降り粗品

など、実力のある芸人が集まっていました。

 

その番組の中でおこなわれていた「ツッコミ芸人が選ぶ、このツッコミは凄い」というコーナーがめっちゃ面白くて。

「言葉のチョイスが毎回秀逸すぎる!」
「間の取り方が絶妙すぎて…!」

みたいな感じで、それぞれの芸人が素晴らしいと思うツッコミについて語っていくんですよ。

同業をひたすら褒めるって普段だとなかなか無いことだし、選ばれた芸人さんは嬉しそうでした。

(分析にもなるしイイ企画ですよね!)

 

で、その中で印象的だったのが、結構みんな

「あのスタイルに憧れてた」

と話していたんですね。

 

自分は出来なかったことを彼はやっている。

あれは素晴らしい、と。

 

つまりツッコミ芸人として今では業界を代表するくらいのメンバーも、

「あのとき憧れた自分」

にはなれなかった・届かなかった人がたくさんいるということです。

 

そして今、「別の型で」成功を遂げている。

めっちゃ笑わせてもらったし、ツッコミ芸人、超かっこいいな~と思いました。

 

なりたい自分があるけど上手くいかない現実と対峙しながら、自己研鑽を続けてきた。

それが結果として「誰かが憧れるスタイル」になっているのも凄いことですよね。

 

たぶん小学生に書いた将来の夢を大人になって仕事に出来ている人は、そんなに多くないんじゃないかと思います。

僕も見事に破れた一人ですし、「憧れ」や「夢」を実現するってなかなか簡単なことではありません。

 

だからこそ、届かないときや心が折れそうなとき。

あるいは挑戦したけどダメだった後に、何をするのか。

挫折を味わったときの選択によって、人生は大きく変わっていくのだと思います。

 

思い描いた理想を追い掛けることは絶対に大切だと思いますが、その「理想」自体が変化することも生きてたら普通にありえることですしね!

固執しすぎず、諦めず、頑張っていきましょう。

 

余談ですが

挫折したときって「もういいや」と思ったりするじゃないですか。

 

何してんだよ自分は…となったり、

とりあえずお酒を飲んで忘れる!
でも結局忘れてない!

みたいなこともあったりするかもしれません。

(何度も経験があります笑)

 

でも「もういいや」で本当にどうでも良くなれるほど、自分を諦めてないケースが大半なんですよね。

だったら諦めることを諦めるというか、本気出して前向くしかないよね、と。

 

すこし追い風が吹いただけで一気に状況が変わったりもするので、たくさん転びながら前進できたらいいなと思います。

それでは!

 

PS

週末はまた熱狂させていただきました…!


金・土の外出はあまり好きじゃないけどマジでそんなの関係ないですね。

大いに期待して次戦も応援したいと思います!





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