こんばんは、井上直哉です。
4月という節目のタイミングもあってか、最近は読者の方々から相談や質問をもらう頻度がまた多くなりました。
そのなかで1つ気になるテーマがあったので、回答も兼ねてメルマガをお届けします。
新しいことを始めたいんだけどリスクを考えたら怖くなっちゃって進めない…
的な話です。
これはどんなステージの人にもありえるはずです。
ビジネスを始めたい初心者の方はもちろん、収入源を増やしたい経験者の方もそうですね。
個人で稼ぐというのは小さなチャレンジの連続なので、1つの参考になれば嬉しいです。
あ、
最初に言っておくと、ビビるな勇気出せ系の根性論ではありません。
仮にTwitterなどの薄っぺらい自己啓発に飽きてたとしても、安心して読み進めてみてください。
リスクってなんなのよ?
よくビジネスの世界では、リスクマネジメントという言葉を聞きます。
一応Wikipediaで調べてみるとこう書いてありました。
リスクについて、組織を指揮統制するための調整された活動
・・どうでしょう。指揮統制してますか?
僕にはちょっと何を言ってるかわかりませんでした。
もし同じようにハテナが浮かんでいたら、シンプルに「準備」くらいで考えましょう(笑)
万が一こんなことが起きたら?というネガティブな予測をして、それに備えるようなイメージです。
たとえば常備食を買っておくのは、災害に対する一種のリスクマネジメントと言えます。
で、
リスクマネジメントはビジネスの世界だと勘違いされがちです。
わかりやすいところでいうと、「起業」ってのはみんな「リスクをとる」ことだと思いがちです。
なので、リスクをとろう!勇気を出さなきゃ!みたいになります。
だから起業したいけどできない人は、自分は勇気がないんだ…となってしまう。
一方で起業する人は勢いでいくぜ!みたいになってしまいます。
ただ、リスクっていうのは恐れるものではありません。
大前提として、
「どんな選択にもリスク0というのは基本的にない」
わけですね。
だから恐れても仕方ないし、うまく付き合っていくのが吉です。
なんならあなたも日常的にリスクをとっています。
たとえばクルマに乗ったり電車に乗るのも、リスクが0ではないじゃないですか。
状況によっては止まっちゃうこともあるでしょう。
そのうえで時間が短縮できたり、雨に濡れずに移動できたりといった恩恵があるから利用しますよね?
こうしてリスクと上手に付き合っているわけです。
あるいは僕は週8でサウナに行ってますけど、「身体の負担、大丈夫そ?」とか言われたらなにも返す言葉がありません。
そんなに行く必要はきっとないし、医学的にアウトかもしれません。
あとどうしても受付のおばちゃんにはニートっぽい目でみられます。
リスクとってます。
これはもう、なんでもそうです。
身体に悪くたってラーメンは食いたいし目が悪くなるかもだけどゲームをするじゃないですか。
そう考えると、リスクは「管理するもの」なんですね。
もう一度言いますが、恐れるものではありません。
リスク管理ってどうすればいいの?
じゃあリスクの管理って何かというと
・どんなリスクが存在しているのか
・それが起きたらどのくらいヤバイか
・どういうケースで発生するのか
・もし発生したときの対処法は?
などを考えておくことです。
こうやって書いてみると絶妙にややこしいですよねw
ただ、この辺を整理しておけば、勇気なんてものはさほど必要ないことになります。
なにより、いちいち行動を止めてしまう
「得体の知れない恐怖」
を取っ払うことができます。
わかりやすいように、ここからビジネスに置き換えます。
たとえば僕が起業したとき。
最大のリスクは「家族が食えない」ことでした。
結婚していたし、辞めた3ヶ月後に長男が生まれるのも決まっていました。
生活できないと困ります。
コケたときの影響でいうと、一般的な目線ではまあまあデカイ気がします。
じゃあ、どういうケースでリスクが発生するか?
単純に自分がビジネスで収益を上げられない状況です。
副業で始めた物販で月30万円くらいにはなってたものの、これ1本ではちょっとな…と思う気持ちもありました。
だから発信をしたり、ブログを書いたり、収入源を増やす動きをはじめました。
且つ、もしそれでもダメだったらのことも考えていて。
ぶっちゃけて言うと、最悪バイトすればどうにかなるよね!というのも心のどこかでありました。
だから近所のファミマで入口のドアに貼ってある求人を見ました。たしか時給850円くらいでした。
1ヶ月働けば10万円はもらえそうだったから、これを2つ掛け持ちすればオッケーだと思いました。
こんな感じで、
最悪どうにでもなることがわかっていました。
だから僕は「会社を辞める」ことに対して、リスクを感じたことは正直あまりないです。
たまに読者の方々から
お子さんが生まれるタイミングですごい決断でしたね!
なんて言ってもらえるのはありがたい反面、鋼のメンタルがあったわけではありません。
決して楽観的だからではなく(それもあるかもですがw)単純に「リスクの管理ができていた」だけだと思います。
家族が路頭に迷うという影響大のリスクさえ、準備ができていたら楽勝でクリアできるわけです。
超簡単な3ステップのリスクマネジメント
というので、あなたも何か挑戦するとき、動き出せないときは整理してみるのがおすすめです。
方法はめちゃくちゃ簡単で、この3つをやるだけでいいです。
1:起きうるリスクと影響を考えて
2:最悪のパターンの対策を練る
3:やらない側のリスクをみる
これだけ!
イメージしやすいように上記の僕の事例で言うと、
1:稼げないと毎日もやし生活
2:バイトすれば回避可能
3:今のままだと手取り15万円
という感じです。
バイトでどうにかなるだろう!というのは先ほど伝えた通りで、ポイントとしては「3」です。
あなたがリスクを考えている行動は、「やらなくてもリスクがある」わけです。
だから「3=天秤にかける」が肝になります。
そもそもの話、
今なにかしら不満や不安がないと行動しようとも考えていないはず。
だとしたら、この先、その不満や不安が現実になるリスクを抱えています。
会社に身を任せるだけじゃ不安だとか、今のままじゃ本当はやりたいことがずっと実現できないかもしれないとか。
そんな末路をひっくり返すために今ブログやメルマガを読んでるよ!って方も多いんじゃないでしょうか。
参考までに僕の場合、やらなきゃ手取り15万円が続くので2年後3年後を考えても明らかに詰んでました。
子どもの成長なんてみる余裕もなく、泣いたら怒鳴って自己嫌悪に襲われたかもしれません。
職場でもボーナスカットを愚痴って、昇給しないことで上司ともウダウダ揉めて、たまに飲む発泡酒を生きがいにしていたかもしれません。
希望がない未来がわかっていながら貴重な今を捧げるのって尋常じゃないレベルでしんどいですよね。
そう。
だから最初にお伝えした前提が大事なのです。
「どんな選択にもリスク0というのは基本的にない」というヤツですね!
多くの場合、やるリスクばかりに目がいく一方で、やらない側のリスクはいつの間にか頭の中から消えています。
だけど経験上、行動しないほうがキツイです。病みます。
こないだ読んだ脳科学の本に書いてあったのですが、人が一番苦痛を感じるのって
お金を失うことでも失敗して笑われることでもなく、
今やってることに意味を感じられない状況
だそうです。
つまり未来に希望さえあれば大丈夫だと。
夢に向かう下積みなら頑張れるけど、無意味な努力は耐えられないってことですね。
その点、行動するというのは「理想に近づくために今を生きてる証拠」でもあるから、自分の心に致命傷を負うことはないそうです。
というので
長くなったのでまとめます。
なにか新しいことを始めようとするとリスクが目につきます。
これは仕方ないです、人間だから。
むしろリスクを無視して、勇気だのマインドだの言ってる方が100倍ヤバイです。
ただ、一見リスクに感じるものも、「整理してみたら意外と大したことない」と気づくケースもめっちゃ多いです。
加えて、変わらない悩みを抱えた1年後と比較してみたら一気に行動のハードルは下がりますし。こと個人のビジネスにおいて言えば半年1年ガチでやれば十分に道が拓けます。
事実として、僕がコンサルをしているメンバーも2022年の春に6人、会社をやめました。
20代が2人、30代が3人、40代が1人です。
世代は違えど全員に共通しているのが、2021年からビジネスを始めたことです。1年前は普通に初心者でした。
もちろん副業として頑張っているメンバーもたくさんいるし、辞めることだけがゴールとは思いませんよ。
会社が副業、みたいな生き方も大いにアリです。
いずれにしても
身一つで生きてく日常を手に入れてる人は普通にいる
ってことです。
だからもし判断に迷ったら、リスクの管理をしてみるのがおすすめです。
やる・やらん双方のリスクを天秤にかけてみると選ぶべき道がわかりやすくなると思います。
PS
僕が主宰しているビジネスコミュニティ「天幕」についての問い合わせを最近ちょくちょくもらっています。
1年に一度きりのメンバー募集で前回は2021年の春に募集をしたので、もうそろかな?と思ってくれている感じですかね。
前回見送った方からも連絡があってシンプルに嬉しいです!
結論、今年は夏に始動したいと思っています。
なので新メンバーの募集は6月頃を予定しています。
メルマガのほうでご案内しますので、興味があれば下記から登録してチェックしてくださいね。
それではまた!