ビジネスを始めたり夢を語ったりすると「起業は難しいからやめとけ」みたいに言われた話をときどき聞くのですが、その意見に関して思うことを書いてみます。
起業は難しいものだと確かに思っていた
かつての僕も、確かに起業は難しいものだと思っていました。
起業して5年以上が経った今では個人の戦い方もわかるし、極めて現実的な話として起業をとらえることができます。
でも実際にビジネス初心者の頃にはそんな風に感じられなくて、何の経験もなく「起業なんて簡単だよ」みたいに言われたところで「そっか簡単なんだ」とは思えなかったんですよね。
さらに言うと、そもそも日本で起業を経験している人って少ないじゃないですか。
スマホを初めて持つ際に「なんか難しそう」と感じたように、飛行機に初めて一人で乗るとき「手続き大丈夫かな、恐いな」と不安になったように。
経験のない物事においては基本的にハードルが高く感じるものだから、起業が難しいものと認識されやすいのは無理もないのかもしれません。
起業と同じくらい難しいものがある
前述の流れから、起業は難しいものだと仮定しましょう。
実際に「誰でも簡単に出来るよ」なんて思ったことがないし、あながち間違ってもないかと思います。
ただ仮にそうだとして、起業と同じくらい難しいものがあると思うんですよ。
単刀直入に「会社に一生を捧げること」です。
起業は難しいからやめとけ!みたいな考え方は、裏を返せば「会社に雇われて社会人生活を終えなさい」ということになりますよね。
ぶっちゃけ、これって起業と同じくらい難しくないですか…?
少なくとも僕にはめちゃくちゃキツくて、
・自分の成果は待遇に直結しない
・それ故に仕事に本気になれない
・将来が見えてる道を歩くのがしんどい
・もし最高の評価でも理想には届かない
など(キリがないのでこの辺で)、このまま一生我慢を続けるのかと思うと、たまらなく憂鬱な気分になったりしました。
それは僕が評価されやすい部下じゃなかったかもしれないし、忍耐力が足りなかったと言われたらそうかもしれません。
ただ、「自分次第でどうにでもなる」というだけで、あの頃の僕には十分だったんですよね。
残業でしか収入を増やせなかったあの頃の僕には、起業を志す理由はそれだけで十分だったんです。
だから「起業は難しい。会社でずっと働くのは簡単。」的な考え方は、ちょっと無理があるんじゃないかと思います。
参考:会社の理不尽を我慢するイエスマンにだけは絶対にならない方がいい
先入観や古い常識に縛られなくていい
起業だけじゃなくて会社に居続けるのも難しくない?という僕の見方をお伝えしてきましたが、とりあえず今すぐ会社を辞めようぜ!と言いたいわけではありません。
起業するにしても、会社に勤めるにしても、いずれにせよメリット・デメリットがあるのは言うまでもないです。
ただ、だからこそフラットに考えた方がいいというか。
特に今の時代って、インターネットの普及によって、個人のビジネスがひと昔前より圧倒的に身近なものになりました。
副業を推奨するような企業も増えていて、明らかに時代が変化してきていますよね。
また、終身雇用も崩壊して「大企業に入社すれば安泰」なんてのも過去の話になりつつある今。
起業したいとか、会社以外の場所に収入源を求める気持ちが出てくるのは自然な流れだと僕は思います。
余談ですが、起業すると決めたときに周りから反対されたりした際、「やってみないとわかんないだろ」とは強く思っていました。
先入観や古い常識によって、自分のチャンスを逸してしまうことって案外多いですからね!
会社員として勤め上げるのも普通に難しいし、起業の難易度なんて経験した人間にしかわからない。
「起業は難しい」との意見に対して、1つの考え方として頭の片隅に置いていただけたら幸いです。