転売ビジネスにおいてはAmazonをメインの販路にしている人が多いのが実状ですが、リスクを考えるうえで「在庫」について懸念されるのを頻繁に耳にする一方で、僕はそれ以外の部分の方が危険だと感じています。
実際のところモノレートなど売れ筋を確認するツールもありますし、しっかりリサーチをしてから仕入をすれば売れ残ることはほとんどないものの、最新の情報を聞けば聞くほどAmazonに依存してビジネスを行うことは本当に危険だなと。
この記事では、僕の実体験やビジネス仲間に起きた実話をもとに、Amazon依存型ビジネスの末路と、そうならないための考え方についてシェアしていきたいと思います。
転売を「ビジネス」としてより強固にしていくためにも、Amazonに依存することのないよう参考にしていただけたらと思います。
目次
Amazon転売でよく言われる在庫リスクについて
転売では在庫を抱えるリスクが高い?
転売はもちろん商品を扱うことで仕入が発生する以上、厳密に言うと在庫を抱えてしまう可能性は0ではありません。
初心者の頃には、仕入基準なども慣れていないためにデータを見誤ってしまうことも時にはあるでしょう。
自分の感覚だけに頼らずにしっかりと見る目を養う必要があるのは間違いないのですが、ただこれまでの経験上、在庫リスクに関しては僕はほとんど感じていないんですよね…。
と言ってもさすがに抽象的ではあるので、もう少し詳しく掘り下げてお伝えさせてください。
実際売れ残ることはほぼない
在庫を抱えるリスクは0でないことは事実ですが、僕が転売ビジネスを実践してきた4年間で本当にどうしようもないような商品はほぼ無かったというのがリアルです。(1年目に3点ほどリサイクルショップで処理したため「ほぼ」にしてあります笑)
これは転売の強みだとも思っているのですが、もともとの商品自体に価値があるものを仕入れているわけなので最悪の場合でも価格を下げれば売り捌くことができますし、そうやっていつでもすぐに現金化できる安心感は非常に大きいです。
また価格を下げる以外にも、販路を変えたりセット販売をしてみたりとやり方は様々ですので、売れ残りのリスクがほぼ0というのは大げさでもなんもありません。
ちなみに売れ残りが0になる理由や売れ残りを出さない方法については以下の記事でも詳しく書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
参考:転売で売れ残りゼロは可能|チケット転売のリスクなんて背負わなくていい
初心者が在庫リスクを気にするのは当たり前
とはいえ、もちろん初心者の頃には在庫のリスクが気になるのは当たり前です。
時々まったく気にせずに最初から突っ走ることができる猛者もいますが(笑)基本的には「本当に売れるの?」という不安はあって良いものですし、僕もそれは当然抱えていました。
実際に商品を売った経験がないと、データがあるとはいえ半信半疑になるものです。
ただ上記の記事でも書いたように、ただの感情論ではなくロジックとして在庫が売れ残らない理由は説明が出来ますし、Amazonで転売ビジネスを実践していく上で考えるべきリスクは他にあります。
Amazon転売のリスクは在庫じゃない
先にAmazon転売でよく挙げられる在庫のリスクについてお伝えしましたが、本当のリスクは在庫ではありません。
本当の危険性について、在庫リスク以外にどんなものがあるのかを1つずつ順番にみていきましょう。
便利すぎるAmazon(FBA)への依存
Amazonを利用する一番のメリットはFBAだと感じている人も多いと思いますし、実際にFBAが便利なのは確かです。
※FBAとは「フルフィルメント by Amazon」の略で、発送などの業務をすべて請け負ってくれるシステムのことを言います。
FBAでは一度倉庫へ納品してしまえば発送からアフターサービスまですべてを委託することができますので、使い勝手として群を抜いていることは間違いありません。
しかし、Amazonが便利だからといって盲目的にAmazon一本での販売になる危険性は非常に高いんですよね。
販路が1つしかないというのはビジネスとしてとても危険な状態ですし、多販路展開など次のステップへ進むことが億劫になっては事業拡大はありえません。
リスクヘッジの意識低下
Amazonをメインの販路としてそれなりの売上が立ってくると、そこに胡坐をかいて他のプラットフォームでの販売を止めたり、縮小してしまう販売者も多く存在しているのが現実。
確かに労力をかけずに大きな売上を上げられるのは魅力ではありますが、少なからずリスクヘッジの意識は持っておかないと、アカウント停止などのトラブルが起きたときに収入がストップすることになってしまいます。
また調子がいいときには、人は今の状況がずっと続くような錯覚に陥りがちです。
プラットフォームを利用している以上「絶対」はないので、リスクヘッジの意識をもって収入の柱を複数つくっていくような動きは必要不可欠ですね。
仕入の視野が極端に狭くなる
最近ではメーカーの出品規制などAmazonで販売できない商品がどんどん増えてきており、そのために
・Amazonで売れない=転売で売れない商品
・Amazonで出品不可能だから仕入れない
などという偏った思考になることが多く起こりがちです。
このような形で柔軟性を欠いてしまうと、Amazonで売れない商品でも他の販路なら問題なく売れる商品は山のようにあるのにも関わらず、その可能性を自ら狭めることになります。
仕入対象が限られるということは売上に直結することを意味しますので、すなわちそれはビジネスチャンスを逃してしまうとも言い換えられるでしょう。
ビジネスで成功するためには広い視野を持つことも確実に求められますから、Amazonに固執することは絶対に避けましょう。
価格以外の勝負スキル
Amazonではカートの取得が大きく売上に関連しており、特に新品を扱う場合はカートを取れないことにはほとんど実売に繋がりません。
そのカートをとるためにはもちろん評価などもある一方で価格勝負の要素が強いため、Amazonで販売しているとどうしても価格でどうにかしようという思考に陥りがちです。
そうなると「どうやって安く仕入れるか?」という面でしか工夫できるところがなくなってしまうわけですが、本来は仕入と販売の両面で勝負していった方が明らかに可能性が大きいわけですし、価格でしか戦えない状況は確実に自分の首を絞めます。
以上の事例だけでも、Amazonだけに頼る転売スタイルは非常にリスクが大きいと言わざるを得ません。
Amazon転売の本当のリスクって?
盲目的なAmazon依存
「転売=Amazon」という間違った常識が出来上がってしまうケースが多々見受けられますが、それ以外に目がいかないというのは、転売ビジネスで稼ぎ続けていくことを考える上で致命的といっても過言ではないでしょう。
すでにお伝えしたように他のプラットフォームであれば売れ筋の商品を見逃してしまうことは珍しくないですし、販売スキルが育たないことやリスクヘッジの意識が薄れることにも繋がっていきます。
その結果として新しいチャレンジをすることも出来なくなり、時代の流れに対応できずにビジネスが停滞していくことは目に見えていますよね…。
具体例を挙げるとキリがないですが
・手数料が改定のたびに高くなる
・納品先の固定が出来なくなって送料負担が増える
・出品規制はどんどん多くなっていく
このような事例に関しても基本的には飲み込む以外に選択肢がないわけですし、Amazon依存の危険性は間違いなく年々高まっています。
完全な思考停止
Amazon転売の本当のリスクを一言で表現するならば、この言葉にすべて集約されると思います。
右から左へ流すような単純作業でも利益が取れるのはAmazon転売のメリットなのですが、それは結局のところ自分のスキルではなく、プラットフォームの恩恵を受けているに過ぎません。
安く仕入れて高く売るというのが転売のビジネスモデルではありますが、その過程で工夫をしたり、「どうすればもっと売れるのか?」などといった戦略を考えることにこそ稼ぎ続けていくためのヒントが眠っています。
思考停止で成長を続けていくビジネスは存在しないため、ビジネスを行っていく上では常に考え続ける必要があるのは間違いありませんし、考えることを放棄して視野が狭くなった状態でいることは一番のリスクです。
今の収益はもちろん大事ですがその上で、しっかりと未来の自分を助けるスキルにも目を向けていきましょう。
Amazon依存型ビジネスの末路とは?
時代の変化へ対応できない
ビジネスの世界では時代に順応していく力が大事とよく言われますがそのためには応用力が必要で、それがない状態では稼ぎ続けることは難しくなってしまいます。
ものすごく単純な話で恐縮ですが、携帯電話会社がガラケーのときと同じ方法では存続し得ないように、いつまでも過去と同様のやり方でビジネスを続けていてもビジネスがシュリンクしていくのは目に見えていますからね…。
応用力を磨くためには日々ビジネスを実践していくなかで、常に考え続けること・工夫をし続けること・新しい挑戦をすることなどが必要になってきますし、当然ながら最新情報を受け取って学ぶ姿勢も欠かせません。
Amazonだけに限った話でもないですが、応用力のない一発屋で終わらないよう意識的に取り組んでいきましょう。
学びの自己投資と稼げない人の特徴に関しては以下の記事でも詳しく書いていますので、よろしければ参考にしてみてください。
参考:自己投資が起業に必要な理由|稼げないまま失敗に終わる人の共通点とは
規約変更一発で収益がなくなる
プラットフォームを利用している以上、規約変更とは常に隣り合わせのため、リスクヘッジの意識は絶対に持っていなければいけません。
いくら現段階で収益があろうと規約変更に逆らうことはできませんし、こちらに非がない場合でもアカウント停止の処置が下される事例も最近はよく聞きます。
僕の物販仲間もまったく覚えのない事象から真贋(しんがん)調査に発展してアカウントが停止になりました。最近のAmazonでは悪質なセラーの増加により真っ当な出品者にまで危害が及んでしまっていますね…。
とはいえプラットフォームを利用する以上は今後もありえることですので、自分でコントロールできないことにビクビクするよりも予め対策していくことが重要になるでしょう。
多販路展開で収益の柱を複数持つことも良いですし、メルマガやブログなどのプラットフォームに頼らないビジネスを行うというのも有効な手段ですから、規約変更と共に収入が吹き飛ぶような結末は絶対に避けましょう。
次への気力すら持てなくなる
何百万円・何千万円と売上を上げていたような大黒柱を失うと、そのショックが精神的にキツすぎて次のビジネスに取り組む気力までも根こそぎ持っていかれます。
大変な想いをして0からビジネスを立ち上げたのに、もう一度最初から同じビジネスを立ち上げるようなことはなかなか難しいですし、別のビジネスに取り組むにしてもノウハウを1から学ぶ必要が出てきますよね。
結果として収入を取り戻すまでに時間がかかり、頑張る気力すら失う…。
このような悪循環を辿る人も実際に少なくありませんし、2018年に入ってからだけでも数え切れない事例を耳にしました。
せっかくビジネスを実践する以上は未来への資産をつくっていった方が確実に幸福度は増しますから、そのための種まきをしっかりと行っていきましょう。
Amazonは依存することが一番のリスク
ここまで書いてきた通り、依存型のビジネスは危険性が極めて高いためAmazonへの依存度を下げることは必要ですが、だからといって何もいきなり撤退する必要はまったくありません。
売れやすい・稼ぎやすいプラットフォームであることは事実ですし、まったく利用しないのはただただもったいないので。
ただ最近ではAmazonでの安売り合戦を懸念して出品規制を適用するメーカーが多くなっていて、この動きが加速することは容易に予測できるため、今後さらにAmazonでは稼ぎにくくなるのは明白です。
どんなに小さな動きだとしても早い段階で取り組んでいる人が必ず勝ちますので、複数の収入源を構築してビジネスを強固な形にしていきましょう。
対策としてできることはたくさんありますが
・ヤフーショッピングや楽天など他販路を構築
・メルマガやブログなど情報発信ビジネスに挑戦
・別ジャンルのキャッシュポイントに新規参入
などが具体的なアクションなのではと感じます。
特に他販路の構築と情報発信ビジネスに関してはこれまでの経験をすべて活かすことができるため、非常におすすめです。
Amazon転売でのリスクについて、今一度考えて今後の取り組みに変化を起こすきっかけにして頂けたら幸いです。
月収15万円⇒月収500万円
僕は現在、物販ビジネスで起業したのち法人も設立して「仕事が楽しくて仕方がない…!」という数年前では考えられなかったような毎日を送っています。
会社に雇われなくなり、月収500万円という世界も経験しました。
ただ、手取り15万円だったアパレル販売員時代から何もかも上手くいったかというと決してそんな天才肌ではなく…。
むしろ遠回りした僕ですが、この生き方を掴めたのは「最速で稼げる物販ノウハウにより副業収入で本業を余裕で超せた」からです。この事実によって一気に視野が広がりました。
人からの評価ばかり気にしたり、漠然と将来への不安を抱えたりせず、自信を持って生きていくために「主導権を自分で持てる道」を選ぶこともできた。
そうやって今は、「誰か」に依存することもなく「何か」に怯えることもない、強い大人に一歩近づけた気がしています。
「人生を変える」なんて1ミリも信じたことがなかったけど、30歳を目の前にしてスキルも人脈もゼロの状態からの起業は実際に可能でした。
よかったらぜひ、プロフィールをご覧になってみてくださいね!
こちらです。