「今の仕事は一生安泰ですか?」という問いに対して即答でYESと答えられる人はほとんどいないと思いますが、将来に不安がある人の方が健全だと最近強く思います。
昔も今も未来を予測することはできないものの明らかに世の中の変化するスピードは加速していて、情報の量も圧倒的に増えています。AIを始めとしたテクノロジーの進化も目覚ましいものがありますし、ほとんどの仕事が置き換えられるという論文もいくつか出ていますよね。
そんな中で自分の仕事が将来どうなるのか不安に思う人も多いでしょうし、給料が下がったり、お金に関する不安は尽きないもの。
そういった実状は決して望ましいとは言えないのでしょうが、そのような状況であるにも関わらず何も感じていない人や根拠のない自信を持っている人の方が危ないのではないかと。
この記事では心情をリアルに掘り下げていきますので、今やるべきことや不安とうまく付き合っていくための参考になれば幸いです。
今の仕事で将来が不安な人は安泰
不安を直視できない人が大半
心の奥底では不安に思っていても、その不安に蓋をして見て見ぬふりをするという人が世の中には大勢います。もれなく僕もこっち側でした(笑)
早め早めに対処していくことが重要だとはわかっていても、つい後回しにしてしまって後々大事になってしまうこともありますよね。問題が小さいうちであれば、大事になる前に解決することも可能なのは言うまでもないでしょう。
これはすべてのことに言えることだとは思いますが、その時になってどうにかしようと思ってもどうにもならないことは多いですし、それと向き合うことをしないのは危険極まりないなと。
そう考えると「今の仕事で将来は大丈夫か?」と感じられるのってすごく大きな一歩目だと僕は思います。
向上心がないと不安すらない
もともと成長したいという気持ちがなかったり、今より上を目指そうという考えがない人はそもそも不安すら感じていません。
その考えの根底には今のままでも何とか生活できているという気持ちがあり、無理に変える必要がないと感じているということでしょう。
反対に今の仕事で不安を感じるということは「より良くしたい」想いがあるということですから、その気持ちに素直に行動していくだけでOKなんだろうなと。
かつて野球部だったときにも高校1年生の時点で「俺に弱点は無い」というスタンスの部員はいましたが、3年生になったときには普通に補欠でしたし(笑)今思えば、不安な想いも案外必要なんだと初めて感じたのはこのときだったのかもしれません。
現状維持で安定が続くわけがない
たとえ今結果が出ていたとしても、自分が持っているスキルを向上させたり新しい考えを取り入れていかないことには確実に衰退します。
現状を維持しようと安定を求める気持ちは理解できるものの、立ち止まって動かないというのが結局のところ一番危険です。
冒頭でも述べましたが、時代の変化がこれだけ早い時代では止まっていることが大きなリスクですし、そもそも現状維持には相当な前進が必要になるため、不安を原動力にしてでも進めた方が圧倒的に安定は近付くでしょう。
今の仕事で将来が不安な理由
いつまで続けられるかがわからない
体力的に辛い仕事をしていると「いつまでこの仕事を続けられるかわからない…」というのはわかりやすいですが、僕が勤めていたアパレル販売員でいうと年齢的な壁がありました。
20代がターゲットのブランドにいて「40になったらどうしよう?」という絵面は考えたくもなかった(笑)
M&Aやリストラといった外的要因はどうしようもないとしても、そういったイレギュラーがなかったとしても将来に不安がある状況下ではそもそも戦えません。
昇給がなく給料が変わらない
昇給がない会社で働いていても将来に希望を持つのは難しいですし、頑張る意味を見出すことさえも困難になってくるでしょう。
家族を養えないという問題も出てきますし、独り身だとしても結婚に踏み切ることにも躊躇してしまいます。
自分の力ではなかなかどうにかできる部分ではないため、ただ不満なだけでなく「不安」に思うこともやはり多いものと思います。
会社の業績が右肩下がり
業績の話は当然のように給料が上がらないという事態にも繋がりますし、ボーナスが出ないということにもなりかねません。
最悪の場合、会社が倒産してしまうようなことも考えられますよね。
そういう会社は社内の雰囲気も良くない傾向にあるので、会社の存続と自分が置かれている環境とがWパンチになって不安を加速させているということも否めません。
転職しても使えるスキルが無い
そもそも殆どの人が自分の市場価値なんて意識したことがないと思いますし、それ故に「どこへ行っても使えるスキル」を磨くこともしてこなかったという人が大半でしょう。
僕自身もそうでしたが、汎用性の高い武器が無いときにはどうしても将来への不安が色濃くなりますよね…。
転職する、あるいは今の会社というバックボーンを捨てたときに自分は何が出来るのか?
そんなことを不意に思い浮かべた際に、今の仕事に対して疑問点を持つようなケースは往々にして起こり得ます。
参考:収入を倍増するには転職より副業|年収が高い会社なんて探さなくていい
AIに変わられそうで恐い
AIによって今あるほとんどの仕事がAIに取って代わられると、テレビやネットでもよく言われていますよね。
そんなことが囁かれている中で、誰でもできるような仕事(というか作業)しかしておらず、特段クリエイティブな仕事でもないというような自覚がある場合には不安を感じざるを得ないでしょう。
人がやらなくてもいい仕事を代わりにやってくれるシステムはありがたいですが、それが自分の仕事となると話は別です。
たまたまわかりやすい例としてAIが挙げられていますが、自分にしかできないような仕事でなければAIでなくても変わられてしまう危険性は常にありますので、自分の個性を活かせるような仕事をしていかない限りこのテの不安は一生消えないことになります。
参考:一つの会社で一生働くの?20代で転職した時のガチな心境とは
不安なのは今の仕事?将来?
今の仕事が好きで続けていたい
もしあなたが今の仕事が好きで続けたいと思うのであれば、そこで生き残る術を本気で考えましょう。
たとえば今であればネットでの集客を行うことがマストですし、そのスキルを習得することでリアル集客のみの場合よりも圧倒的に多くの見込み客にリーチすることができます。
今の仕事が好きで続けたいとしたら尚更、時代の流れに合ったスキルを磨くことはマストですね。そういったアクションを起こしていくことが不安を吹き飛ばすことに繋がっていくのではないでしょうか。
ただ「将来」が不安
今の仕事に不安を感じているようでいながら、実際の想いとしては将来がただ不安。正直なところ、個人的にはこちらの方が大半だと考えています。
漠然と将来に不安を抱えている事例は多いですし、その不安の原因を今の仕事に結び付けているだけというケースも多々見受けられるからです。
しかし、その不安がもしお金からくるものであるなら、今の時代は自分の手で収入をつくることが非常にしやすいため、ただそれに向かって動き出せばいいと思います。
自分の不安のタネがわかっていれば、それを解消するためにまずは動く。
「甲子園に出られるのだろうか?」という高校球児の不安はなかなか結果が出るまで解決し難いですが、「この先も食べていけるだろうか?」というものであればいくらでも打つ手があります。
参考:仕事を辞めたいのは無責任じゃない|将来のために考えるたった1つのこと
不安よりもスキルに意識を向けよう
不安はなくならない
そもそも不安というのは実態がないにも関わらず定期的に襲ってくるものです。
自分がどんなに恵まれた環境にいても、それこそどれだけお金があっても不安がゼロになることはないと思います。
年収3,000万円だったとしても365日一瞬たりとも不安にならなかった、ということはないんじゃないかなと。(実際にそのクラスの人たちに聞いても普通に不安はあると言います)
それならば不安をただ怖がるのではなく、不安のタネを突き止めてそれに対処する方法を考えていくことが、不安と付き合っていく一つの方法になるのではないでしょうか。
転職はしてもしなくてもいい
多くの人は不安の矛先を今の仕事、もっと言うと職場に向けるわけですが、実際のところ転職しても不安が100%消えることはないわけで、転職するしないに関してはさほど問題ではありません。
もちろん状況を変えることが有効に働くことは多々あるため一概に「ムダ」ということはまったくありませんが、これでは根本的な問題解決には至らないんですよね…。
不安に対処する方法として考えるべきは「転職するか否か」ではなく、どんなスキルを自分に持たせるか?ということだと思います。
スキルがあれば生きていける
明確に不安に打ち勝つものがあるとしたら、スキル以外にないと僕は思います。
これからの時代「個人の力」がどんどん強くなってきますし、YouTubeやブログなどを見てわかる通り、芸能人でもない人たちが好きなように自分を表現して収入を得ていますよね?
これに関しては今の仕事がどうとか会社がどうとか全然関係なく、スキルのひと言に尽きるんじゃないかなと。
だからこそ、将来に不安を感じている人は生き残れる道に方向転換すれば良いのだと思います。今の仕事に不満や不安を抱いている人ほど動きやすいので。
今の仕事や将来に不安があるってすごくネガティブなように聞こえますが、実はそうじゃないんだということをお伝えして、この記事を締めたいと思います。