見た目の華やかさとは裏腹にシビアな現実と戦うアパレル販売員ですが、実際のところ将来が不安だという人は少なくないと思います。
僕ももれなくその一人でしたし、特に男性に関しては30代に差し掛かる前後で身の振り方を考えるスタッフが他店を見てもたくさんいました。
この記事では、そんな不安を抱えるアパレル男子が今すぐ直視するべき現実と、その対処法について書いていきたいと思います。
アパレルから起業したからこそ見えたものもたくさんありますし、当時の自分に伝えたかったことを思い返してかなりリアルな話をしますので、将来を考え始めたときの参考にしていただけたら!
アパレルで将来が不安な理由
体力的にきつい
基本的にアパレル販売員は立ち仕事なわけで、華やかな見た目とは裏腹に、体力的にきつい仕事であるというのは否定できない部分です。
これは勤めている店舗にもよるかと思いますが、あるSHOPではお昼と夕方を合わせて1時間休憩というのは当たり前でしたし、当時はさほど気にしていなかったものの今思えばまずまずな肉体労働だったなと。
棚卸が深夜に及んだり、正月やGWは連続勤務で出ずっぱりという状況も普通にあったので、「この仕事をいつまで続けられるんだろう?」と体力的な不安を感じているケースは少なくないのも納得です。
個人経営のセレクトショップに勤めていたときは27連勤という貴重な経験をしました。多分、もっと長い人も普通にいると思う。
給料が安い
一部を除いて、基本的にアパレル販売員は給料が安いと考えて間違いないでしょう。
もちろんそれ以外に得られるものも多く
・やりがいがある
・接客が好き
・お洒落な自分でいたい
など、給料が安いのは承知の上でやりたい理由があったのも確かです。
ただ給料が安かったために「残業が嬉しい」という不思議な経験もしましたし、休日出勤がないと首が回らないような月は何度もありました。
そのくせ部下と飲みにいったときには奢るわけで、よくやっていたなと。というよりむしろ、どうやってやり繰りをしていたのかが本気でわかりません。
「お金なんて関係ない」と好きな職業に就いたはずが、いつからかお金の問題によって「将来」や「夢」を考えられなくなりました。当時はそんな自覚すらなかったけれど。
店舗の売上が悪い
それでなくても景気が良くないといわれている今のアパレル業界において、EC市場の拡大による店舗への影響は計り知れないものがあります。
お店は試着で買うのはネット、といったことが普通に行われている現実を考えると
・お店は存続できるのか?
・会社は大丈夫なのか?
などといった不安が頭をよぎるのは言わば当然のことで、特に店舗の売上が良くない日には存続すら心配になるという状況も。
実際に撤退するテナントも後を絶たない現実を目の当たりにしていましたし、実店舗の経営がどんどん難しくなっているのは明らかだと感じます。
参考:仕事がつまらないまま30歳になることだけは絶対に嫌だった「あの頃」
アパレルで将来が不安な男が見るべき現実
出世のポストが少ない
アパレル販売員としての未来を考えると、
・店長やマネージャー
・MDやInventory
など、現場か?本社か?といったような選択肢が出てくるわけですが、基本的にはそういったポストに空きがある状況って少ないんですよね。
今を回している人員配置があるから当然なんですけど…。
それ故にポストの空き待ちというか、誰かが辞める、あるいは転職するなどが起きない限りは明確に目指すものを決めにくいという事実があります。
僕もそうだったのですが、誰かが辞めるのを待っている自分に疑問を抱いたり、情けない感情に包まれるような状況とはいずれ対峙することになるのではないかと。
出世しても理想の待遇がない
そんな狭き門をくぐり出世できたとしても「理想の待遇が手に入る可能性は少ない」というのも見据えておくべきかと思います。
頑張って出世して肩書きを手に入れた!
でも休みが増えるでもなく逆に辛い。
給料もさほど変わらないし…
あれ?結局は忙しくなっただけ?
なんて未来が普通に起こりうるということは実体験をもってお伝えさせてください。
僕の場合は「店長」「マネージャー」といった地位にやりがいを感じていたため「それでもいいか」と思ってはいましたが、そんなものは永遠に同じ気持ちが続くわけもなく、年齢と共に感じ方が変わるのは自然な現象です。
消防士など公務員の友人たちと話をしたり、美容師など近しい業界の知人と話をしても同様で、
出世したけど思ってたのと違う…
と感じている人は想像以上にたくさんいました。
これは別にアパレルに限らない話だと知ってからは「世の中そんなもんなんだ」と思い、ほっとしたのも事実ではありますが…。
参考:努力は必ず報われるなんて嘘だ、と思った瞬間にやるべきたった1つのこと
転職に活かせるスキルはあるのか
アパレル販売員として接客のスキルは磨かれますし、コーディネートなどビジュアル的なセンスも良くなるのは事実だと思います。
ただ、アパレルから転職を考える人って
・営業職
・飲食系
・事務仕事
など、畑違いの職業へ移る人が大半でした。
これは僕の周りがそうだっただけ、と言われればそうなのかもしれませんが、現実的に「アパレルより給料が良い仕事」を探すとなると自ずと離れるものなのかと考えています。それこそ本社の営業になりたくてもポストは埋まっているわけで。
だとすると、いざアパレルを辞めるとき自分にはどんな武器があるのか?という視点は早い段階で持っておいた方が賢明だと思います。
アパレルで将来が不安な男の対処法
将来の二択を決めよう
まず大事になることとして「将来的に自分がどうしたいのか」は薄っすらとでも良いので考えておきましょう。
・今の業界で働き続けて上を目指すのか
・それとも辞めて新しい道を進むのか
そのスタンスによって働き方や仕事への向き合い方も変わってきますし、仮に辞める道を選んだ場合は見えてくる選択肢も自然と変わってくるはずです。
ここでひとつ重要な考え方としては「正解」なんて求めないでください。
僕は「起業」という道を選択して今が最高に楽しいですが、ぶっちゃけそれが全員にとって幸せかというとわかりません。人によって仕事に求めるものは確実に違うからです。
大好きなアパレルを続ける選択も普通にかっこいいと思いますし、自分が持っている想いに正直になってみるのがおすすめですね。それこそ世間体とか周りの目とか、そんなものを気にすることには何の意味もないので。
今のうちにできる準備をしよう
いずれの選択をするにしても、今からできる準備って確実に存在しているはずです。
おすすめの考え方の1つとしては、会社に100%依存している状態を脱することができる状態になっておくこと。それがあることによって、続けるにせよ辞めるにせよ、足元を見られることなく「自分の意思で」決断できるようになります。
・インポートブランドに重宝される語学力を磨く
・個人で会社とは別の収入源を持っておく
挙げだせばキリがないですが、今すぐ起こせるアクションって星の数ほどあるんですよね。
自分に武器を持っておくことで会社という後ろ盾がなくなることを必要以上に恐がらなくて良くなりますし、対処法としてはかなり効果が大きいと思います。今だけでなく、将来的にも自分を支えてくれるものになりますので。
参考:ネット副業で月収10万円は本当に稼げると知って体感した変化7つ
アパレル販売員の副業は普通に可能
当時の正直な胸の内を明かすと、収入を増やすための掛け持ちは考えたことがありましたが、居酒屋やコンビニでのバイトはバレそうだし深夜の運送業などはアゴで使われそうで単純に嫌でした。(同僚がすぐに辞めているのを見た影響で…苦笑)
選り好みしている場合じゃないと言えばその通りではあるものの、おそらく同じようなことを考えたことがある人は多いと思います。
なので1つお伝えしたいのは、アパレル販売員でも副業は普通に可能だということ。僕はバレたくなかったし副業先で人に会いたくなかったので、インターネットを利用してビジネスを始めました。
参考までに、インターネットビジネスを行うメリットには下記のようなものがあります。
・時間や場所の制約が少ない
・初期投資が少なくて済む
・成功体験を積みやすい
・初心者でも始めやすい
上記のとおり始めた動機は不純だったかもしれませんが(笑)結果的にはこの選択に救われて今があるのは事実です。
副業ブームと言われる昨今において副業に取り組む人は増えていますし、副収入への取り組みに遅すぎるということはないので、1つの方法として参考にして頂けたら。
副業で30万稼ぐことも可能だという事実を下記ページにまとめていますので、参考にしてみてください。
参考:ヤフオクでおすすめの販売術|副業で月30万円は現実的に可能だった
アパレルで将来が不安なあなたに伝えたいこと
ぶっちゃけ何も心配ない
今は将来に不安を感じていたとしても、その感情は販売員として誰もが通る道だと思いますし、むしろ不安を感じている方が健全だと言えます。
加えてお伝えしたいことは、今感じている不安が具現化されるとしたら、今動き出さなかったときだけだということ。
将来への不安って感じる方が普通だし、そもそも100%無くす方が無理な話だと思っているのですが、気付いたときにどう対処するかで未来は180度変わってきます。
だから直視せずに「見て見ぬフリ」をしなければ全然問題ないよ、と。
余談ですが僕は、アパレル販売員として将来に不安を感じたから副業を頑張れました。生活が余裕だったら絶対にやらなかっただろうし、事実として中途半端に副業をやめていく人たちって大して困っても悩んでもいないんですよね。
将来が不安で仕方ない!くらいの方が頑張れるし、むしろ恵まれていたなと。今では心の底からそう思います。
大切な人を守れる自分であろう
あなたが守りたい大切な人って、誰の顔が浮かぶでしょうか?
「家族」
「恋人」
「友人」
もしくは同僚であったり仲間を思い浮かべるかもしれませんが、大切な人を守れる自分であることは、人生において「優先順位」「幸福度」共に高いものだと僕は思います。
そのためには経済的にも時間的にも、ある程度の自由を手に入れることが必要であることは言うまでもなく。
実際のところアパレルを辞めるか否かはさほど重要な問題ではないと思うのですが、今の仕事で大切な人を守れるのだろうか?という疑問を自らに投げかけることは非常に重要だと考えます。
潜在意識として将来に不安を感じることはあっても、それを認識することはさほど無かったりもするので、気が付いた今というタイミングを利用して今後について真剣に考えてみるのも良いかもしれません。
参考:大切な人を守る方法|強くなりたい人が今の時代にやるべきこととは
今動くことが最善策
人生で一番若いのは今日!ということはよく言われますが、本当にその通りなんですよね。
過去云々を気にしたところで仕方なくて、「今」に対処できる方法として「今日動き出す」というのはすごく効果的なように思います。
また、今不安に思っていることに蓋をして先延ばしにしたとしても逃げられるものではないですし、仮に放っておいたとしても今より状況が良くなることは確実にありえません。というか、ありませんでした。体験談として。
実際のところ「不安」という実体がないものに恐怖を感じている理由としては「なにも行動していないことが引き起こしている不安」ということも言えるので、きっかけはこの記事でもそれ以外でもなんでもいいです。
今日から何かしら動き始めるというのが不安の対処法として一番有効であることは、ぜひ覚えておいてください。
まとめ:将来に不安を感じたときが転機
アパレルで将来を考えたときに何が問題かって、なかなか不安な想いを話せるタイミングがないことだと思うんです。
同じ想いを持っている同僚と飲みに行って意気投合することはあっても、具体的にどうやって今の状況を打開するかまでは話せないことって多いのではないでしょうか?
そうこうしているうちに時間だけが経過して次の年越しが来て、また明日も初売りで出勤…みたいな。そんな経験から言えるのは「今が未来を変える」ということです。
将来的にどうなりたいのか?
そのために今なにをすべきなのか?
こうして文字にしてみるとどこかマジメくさくて重いですが(笑)こういうのって日々考えているようで表面しか見れていなかったりするんですよね。
最終的に僕も、閉店後に荒れた売り場の洋服を畳みながら「どうしたら将来的に自由になれるんだろう?」ばかり考えていましたし、不安をリアルに感じたときに真剣に向き合ってみるのは効果絶大だと思います。
結局のところ、答えは自分の中にしかないので。
何かしら気付きがあれば幸いです。ぜひ、頑張っていきましょう。
月収15万円⇒月収500万円
僕は現在、物販ビジネスで起業したのち法人も設立して「仕事が楽しくて仕方がない…!」という数年前では考えられなかったような毎日を送っています。
会社に雇われなくなり、月収500万円という世界も経験しました。
この生き方を掴めたのは「最速で稼げる物販ノウハウにより副業収入で本業を余裕で超せた」からです。
「人生を変える」なんて1ミリも信じたことがなかったけど、30歳を目の前にしてスキルも人脈もゼロの状態からの起業は実際に可能でした。
よかったらぜひ、プロフィールをご覧になってみてくださいね!
こちらです。